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“相手の荷物を勝手に受け取らない術”を覚えたらストレスが大幅に軽減した話。

「そんな深く考えなくていいんだよ」今まで何回この言葉を言われたことだろうか。世の中には、常に楽観的でポジティブな人もいれば、私のように自分で何でも背負い込んでどんどん深みにはまって落ち込んでしまう人もいます。

そしてあまりにも繊細すぎるが故に脆く、仕事のクオリティにまで影響が出てしまうことも。

そんな傾向にあった私が、前職の女性社長に教えてもらった“荷物”への考え方を変えたことでストレスが大幅に軽減激減した話を紹介しようと思います。

考えすぎる人がよくやってしまう思考と行動

部下の仕事を引き取る私に社長が教えてくれたこと

私は、前職の経営コンサルティング会社ではNo2のポジションを務めておりました。クライアントのコンサルティングから、部下の育成から、社内のあらゆる業務まで何でもやっていました。

今までの会社でも部下がついたことがあったのですが、その時はゴリゴリの営業職で会社に男しかいない状況。部下と言っても自分とやっていることは同じでひたすら営業、営業、営業の日々。

背中を見て育てという会社だったのでろくに育成のことなんて知りません。そんな中、私の部下になったのは20歳の女性。会社としても期待が高く、能力もポテンシャルも高い。

とにかく“考える”傾向にある私は本屋で「部下を育てる方法」なる類の本を見つけ、日々実践しては反省をするということを繰り返していました。

数か月がたった頃、部下も仕事をだんだんと覚え始めてきました。オフィスには社長と私、そして部下がいる状況。部下が「うわっもうこんな時間!仕事が多すぎて終わらないですよ~」と嘆きます。

私は仕事を与えすぎてしまったか~と反省して自分の手を止め、こっちの仕事は俺がやるから、その仕事だけやってくれるー?と伝えると、「有難うございます~」と部下。そんな何気ない仕事の一コマがありました。

次の日、社長と一緒にクライアントの元へ向かっている最中に、突如社長から「ねぇ、なんであの時仕事を手伝ったの?」と質問されます。

最近とても良く頑張っているし、このまましんどくなって潰れてしまっては困るので、仕事を引き取りましたと伝えました。

当然自分としては部下を思ってやったと思っている行動なので、それがなぜ気になったのかは全く分かりません。しかし、社長から出た言葉はとても意外なものでした。

「あなたの行動はとても無責任だよ。そんなんじゃ、あの子が育たない。」

私には全く理解ができません、続けて社長は言います。

「あの時、あの子はあなたに仕事を手伝って欲しいって1回でも言った?そうじゃないでしょう。あなたが勝手に空気を読んで仕事を引き取っただけなの。

あなたがそういう自分勝手な行動をすることで、あの子の成長の機会を奪っているその罪の重さに気付いているの?あなたがやっている行為は優しさでも何でもないよ。」

とても衝撃でした。自分が良かれと思ってやっている行為が、自分勝手、成長を奪っている、優しさでも何でもないと言われ瞬間的に怒りがこみ上げてきました。

私が真意を読み取ってないことを察すると社長はその意味を丁寧に教えてくれました。

「あのね、あなたがやっているのは相手の荷物を勝手に受け取っている行為なの。あの子はあなたに自分の荷物を持ってほしかったと思う?多分そんなこと望んでなかったよね。

ただ言いたかっただけだと思う。だから勝手にあなたが荷物を受け取ったら、それがあの子の癖になっちゃうよ。もし本当にあの子が自分の仕事を手伝って欲しかったらそう言うべきだし、あなたも沢山の別の仕事を抱えているでしょう。

元々あなたがやる予定だった仕事が遅くなったらクライアントに迷惑がかかるんじゃないの?そこまで考えても本当に仕事を引き取ってよかった方がいいと思う?」

なるほど、納得です。確かに、突き詰めて考えてみれば私が考えていたのは、部下にしんどい思いをして欲しくない、信頼される上司でいたい、自分が仕事をやった方が早いと言った自分のエゴでした。

皆さんにもこういう経験ってありませんか?

ストレスが軽減する悪口や非難の受け取り方

しかし、人生何十年と生きていれば自分の癖は脳にしっかりと刷り込まれおり、条件反射のように、相手の荷物を引き取ってしまうことがよくありました。

それでもその度に社長が指導をしてくれたおかげで、同じようなシチュエーションになっても勝手に受け取らなくなりましたし、

「俺は勝手に仕事を引き取ったりしないよ。だから本当に助けが必要だったら言ってね」と返せるようになりました。

これにより、確実に自己否定をしにくくなったと思います。仕事をしていてもプライベートでも自分と相性が良くない人は必ずいますし、中には直接否定してくる方もいます。

以前だったら、相当へこんでいたでしょうし、その人に対する申し訳ない気持ちと自己否定を繰り返す豆腐メンタル野郎だったと思います。

しかし今では、正当な批判には当然反省をしますが、根拠のない感情に任せた怒りや非難には一切耳を傾けなくなりました。

そういう時には、あーこの人には何か嫌なことでもあったんだろうなーと思うようになりましたし、自分に興味関心があるから感情的になるんだーありがたやありがたや、そんな捉え方に変わったのです。

もちろん面と向かってそんなことを言えばさらに面倒くさいことになりますから、大人な対応をした上で今後その人と付き合わなければいいとシンプルに考えることでストレスがグッと軽減しました。相手の感情や非難を荷物として受け取る必要が無いからです。

その荷物を勝手に受け取って、私が謝罪し相手の要求を鵜吞みにしてしまったら、双方にとって不幸になる未来しか見えないのは明らかです。あと陰口も気にしなくなりましたね。

「あの人が、こんなこと言ってたよー」という声にも以前は敏感に反応していましたが、大体の場合は情報がどこかで変形していて事実と異なる場合が多いですし、直接面と向かって言ってこない批判はそよ風が吹いてる程度のものだと思っています。

“相手の荷物を受け取らない”という一つの明確な自分の中に基準が設けられたことで、同様のケースで迷わなくなったので無駄なエネルギーと時間を消費することが無くなりました。これにはとても感謝しています。

まとめ

相手のリアクションや反応に敏感な人が、急に相手の荷物を受け取らないと考えるのは結構大変な作業です。

しかし、自分にとってだけではなく、相手にとっても自分がこうすることで良くないよね、と考えられるようになるとかなり心理的負担は軽減します。

ストレスを感じる場面が多いからこそ、人間関係で大きく悩まずに世渡りしていく術を持っておくのは非常に大事なことだと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

seina
独立と同時期に離婚を経験し、フリーランスとして半年ほど過ごした後、法人化。著書に「分かりやすい提案書の3RULE5DESIGN」「今さら聞けないテレアポのキソキホン」など。地元・横浜での立ち飲みがマイブーム。

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