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独立したての起業家に事務所は本当に必要なのか?という話。

こんばんは。編集長のSeinaです。
独立したての起業家にとって事務所の存在ってとっても貴重だし、憧れでもある。でもちょっと待って!その事務所、本当に必要?独立して約1年が経過し、事務所を持たずにいわゆるノマドワーカーとして働く私が、事務所の必要性についてまとめてみました。

結論

無くても仕事は出来る。

結論から申し上げると、私は事務所が無くても不自由なく仕事が出来ています。事務所が必要な業態を除けば、特に持つ必要はないかと。

正確には事務所を持たなくても、代替できる場所やサービスが増えてきたからという方が正しいかもしれません。

社員数が5-10人と増えてくれてばそうは行かないかもしれませんが、現に従業員が5名ほどで事務所を持たずに活動をしている企業の方も沢山います。

では、一人社長もしくはフリーランスが事務所を構えるメリット、デメリットとは何でしょうか?

メリット・デメリット

一人社長/フリーランスが事務所を構えるメリット

1.仕事のオンオフがしやすくなる

一人社長で仕事をしていると、自分が得意な仕事だけではなく雑務や事務作業が非常に増えます。かつ、一人社長にとってこの仕事を終えたから今日の予定が全て終了という方はほとんどいないでしょう。

売上をどうやったら伸ばせるか、もっと作業を効率化するにはどうすればよいか、来月には資金が底をついちゃうかも!どうしよう…。などなど。きりがありません。

そのような状態が続くと常に頭の中が休まらず、精神的に不安定になったり仕事のクオリティにムラが生まれます。一人社長あるあるではないでしょうか。

常に頭の中では仕事の考えているため、事務所を持たず自宅で作業を続けていると仕事のオンオフの境界線が無くなります。

そうなると起床してから仕事をはじめるまでダラダラして余計な時間を過ごしたり、仕事をはじめてもいまいち集中力が無いまま仕事に取り組んでしまい質が低いのに時間ばかりかかる仕事をしてしまいがちです。

これらを防ぐために有効な手段として場所を変える、という方法があります。事務所で仕事をする前には、事務所に行くという工程が必ず入りますので、仕事モードのスイッチが自然と入るような習慣が身につくでしょう。

逆もしかりで、事務所から仕事を終えて自宅に帰る際に仕事モードのスイッチを切って、気持ちの切り替えがしやすい習慣が身につくでしょう。

ただ、一人社長は事務所にいても家にいても頭の中から仕事が離れることはありませんので、仕事のオンオフがしやすくなる、という理解に留めておいた方がより正確な表現だと言えます。

2.金融機関や取引先からの信用度が上がる

金融機関や取引先から見ると、事務所を構えている企業はしっかりしているという印象を与えます。

金融機関の立場で考えれば、新しく取引を始めたり、融資を実行する際に『その企業が果たして本当に企業活動を行っているのか?』『報告内容と事実に相違はないか?』といったことを確かめるのは当然ですよね。

取引先の立場で考えてみても、『資金の回収が問題なくできるかどうか?』ということは常に考えるでしょう。大型の取引になればなおさらです。

3.仕事に必要な物を置いておける

仕事を行う上で必要な機材や材料等が必要な場合、自宅から毎回大量の荷物を抱えて運ぶ労力は相当大きいです。事務所があることでそのような労力を軽減できるでしょう。

4.セキュリティ対策

事務所によって差はありますが、セキュリティ対策をしていれば様々な情報や資料の保管・管理も安心して行うことができます。

一人社長/フリーランスが事務所を構えるデメリット

1.固定費の増加

一人社長にとってはとにかくこれが最もネックです。収入が安定していない状態で固定費を増やすことは事業活動のリスクを高めることに直結します。

事務所にかかる家賃の差はピンキリですが安くても5万円~10万円程度は簡単に飛んでいきます。また、保証金として2-3ヶ月分の家賃を前払いするようなケースも多々あり、キャッシュに余裕が無い場合は見送ったほうが賢明でしょう。

2.事務所スペース整備の労力

ワーキングスペースに必要なデスクや椅子、ネットワーク環境の整備やにはじまり、打ち合わせスペースの確保や事務所の清掃に至るまで、事務所を適切な働く場所に整える労力が増加します。

雑務や事務所類の対応に追われる一人社長にとっては、売上に直結する営業活動の時間を少しでも削りたくありません。

営業活動を一時的に緩めたり、睡眠時間を削るなど、時間を生み出す準備が必要になることでしょう。

3.事務所移転の労力

事務所スペースの整備もさることながら、そもそも新しい事務所に移転するまでに相当な労力がかかります。

荷物が多ければ引っ越し業者を利用するなどさらなる費用が必要となりますし、事務所として機能するまでに時間を要します。

今後も拠点拡大を見据えているのであれば、どれくらいの年数、どれくらいの人数が事務所を利用するかなどの想定を踏まえて事務所を構える必要があります。

一人社長としての本音

事務所の代替手段は無数に存在する

上記メリット、デメリットを理解した上で事務所を構えるならそれもOKですが、まだ待って!事務所を持たなくても事務所の役割を果たしくれるサービスが現代においては無数に存在します。

1.コワーキングスペース

事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら、それぞれは別々の仕事を行えるような場所を指します。

プランによって1時間単位や1日単位で時間貸ししているところもあれば、1か月単位での契約を結んで利用するところなど様々です。

専用デスクはありませんが、労力をかけずに低コスト、かつ自分の好きなタイミングで働ける手段として有効でしょう。

2.レンタルオフィス

基本的にすでに出来上がっている比較的小さな個室を月額でレンタルする形態のオフィスです。

税理士・有料職業紹介業・宅地建物取引業など特定の業種は事務所スペースを有していることが求められますので、なるべく低コストで自社専用のスペースが必要な一人社長にとっては有効な手段です。

3.シェアオフィス

一般的には、自分専用の場所がないフリーアドレス席のスペースをレンタルして利用するオフィスです。

専用の席が無いことから、個室空間ではございませんがその分費用も安くおさえることができます。同じシェアオフィスを利用している企業と交流が生まれ、仕事に繋がったというケースもよくあるそうです。

個室に対するこだわりが無ければ利用を検討するのもよいでしょう。

4.カフェ、レストラン、ファーストフード店、ホテルのラウンジ

PCを使って作業したいだけならカフェやレストランといった飲食店を利用するのも有効な手段です。

電源やWIFI環境を整えているところも増えてきております。実際に私はお気に入りの電源が使える飲食店をぐるぐる回り、気分や移動先の都合に合わせてよく利用しています。

場所によっては混雑していて席が確保できなかったり、利用時間の制限があるところもありますがうまく使い倒せれば作業場所の確保には困ることはないでしょう。

“先行投資”という名目で判断するのは危険

『損して得とれ』
『自己投資は惜しむな』
『投資したら回収するために努力をするようになる』

など、新しいチャレンジに対する背中を押してくれる人も多くいることでしょう。私は所においては危険な判断だと思っています。

一人社長が抱える経費のうち、家賃は交通費、接待交際費と同じく負担としては非常に大きなものとなります。交通費や接待交際費と異なるのは事務所を使っても使わなくても一定の金額必ずかかるところ。

かつ、契約期間の縛りがあれば自社の動きを重くする要因となり、いつどのように事業形態の変化があるかわからない一人社長にとっては事務所の存在がリスク要因になるので慎重な判断が必要でしょう。

まとめ

事務所の賃貸に対するメリットやデメリット、代替手段について紹介しましたが、結局は『自分がどんな会社にしたいのか』『何のために会社を行っているのか』に尽きると思います。

自分自身で判断が難しければ仲間や起業家の先輩に相談してもよいですし、私でもそのような相談に乗ることは可能です。

起業家ライフをぜひ満喫してくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

seina
独立と同時期に離婚を経験し、フリーランスとして半年ほど過ごした後、法人化。著書に「分かりやすい提案書の3RULE5DESIGN」「今さら聞けないテレアポのキソキホン」など。地元・横浜での立ち飲みがマイブーム。

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