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人生の半分をNEWSと過ごしてきた台湾人女性から学ぶ、NEWSがファンの心を掴む理由とは?

皆さんはジャニーズグループのNEWSと聞くとどんなことを思い浮かべますか?そもそも、ジャニーズのアイドルグループが沢山ある中でNEWSって誰がいるんだっけ?どんな曲が売れたっけ?なんて思う方も多いのではないでしょうか。

イッテQの手越くんに、ニュースキャスターとして活躍していた小山くん。小説家の加藤くんとお笑い番組のMCやってる増田くん。私にはそんな程度の印象しかありませんでした。

ふとしたきっかけで仲良くなった、NEWSと共に成長してきたと語る、ファン歴12年の日本で働く台湾人女性Aちゃん。NEWSへの熱い想いを聞いてるうちに、彼らへの印象ががらりと変わり、ファンを愛し、ファンを喜ばせる様々な仕掛けやサプライズ、細かな配慮や演出はまさに“感動”を与えるものだと感じました。

そんなNEWS愛の影響をもろに受けた私が、NEWSというグループを客観的に見た印象をまとめました。

NEWSの大まかな歴史と背景

グループ名の由来と初期メンバー

そもそも、NEWSは2003年9月15日『バレーボールワールドカップ2003』のイメージキャラクターとして、ジャニーズの新ユニットとして誕生しました。単なる情報としてのニュースだけではなく、国際的な意味を持たせることもあってか、「North」「East」「West」「South」の頭文字を取ってグループ名を付けたのがNEWSの由来なんですね。

初期メンバーは、山下智久、小山慶一郎、増田貴久、加藤シゲアキ、手越祐也、草野博紀、森内貴寛、錦戸亮、内博貴の9人で編成。当時は山ピーの人気が凄まじかったという印象が強くて、他のメンバーのことはほとんどわからなかった記憶があります。

山ピー、錦戸くんの脱退

結成から8年後の2011年には、山ピーはソロ活動のため、錦戸くんは関ジャニ∞の活動に専念するために脱退すると発表。二人の脱退が決まったことでNEWSのメンバー内で話し合いをした結果、活動の継続を決めたのは小山慶一郎、増田貴久、加藤シゲアキ、手越祐也の4人。現在もこの4人でNEWSは活動を続けています。

解散危機を乗り越えるまで

イチゴのないショートケーキ

当時、NEWSの中でも特に人気の高かった山ピーと錦戸くんが抜けたことで、グループの存在自体が危ぶまれた時期があり、二人が抜けたNEWSは「イチゴのないショートケーキ」と揶揄されたそう。つまり、メインが無いおまけのような存在だと言われたのです。

そう言われた時の感覚はどれだけ辛いことでしょう。私たちには知る由もありませんが、想像を絶するほど日々苦しさを感じながら過ごしていたのではないでしょうか。

4人体制での初シングル『チャンカパーナ』をリリース

4人体制になってから約1年後の2012年、4人体制での初シングル『チャンカパーナ』をリリース。「Baby,チャンチャンチャンカパーナチャンカパーナ~♪」のサビは耳に残りますよね。

オリコン週間シングルチャートで初動売上約24.5万枚、初登場1位を記録し、大ヒットとなった本曲は本人達ももちろん、ファンにとっても思い出の曲になっているのではないでしょうか。

4人体制以降、毎年ライブツアーを開催

NEWSは毎年約2ヶ月半にも渡ってライブツアーを行っています。過去のライブツアー期間を調べてみると初めてライブツアーを行った2012年は8月14日から9月30日の1ヶ月半しかやっていませんでした。それだけファンが増え、愛されているということでしょうね。もしくは、NEWSがそれだけライブツアーに力を注いでいるということかもしれません。

因みに、NEWSの衣装は全てまっすーこと増田くんが手掛けているというからこれもまたびっくり。他のジャニーズグループでは絶対にあり得ないことらしく、毎回デザイナーさんとの打ち合わせを通して、多くの時間を掛けてデザインを考えるそうですよ。

感謝の想いがファンの心を掴む

NEWSの結成15周年記念ライブ

NEWS結成15周年のアニバーサリーライブが2018年8月11日(土)と12日(日)に開催され、このライブに参加した時の感動をAちゃんは日本語で一生懸命私に伝えてくれました。

「このライブのテーマはストロベリー!15周年だからイチゴ!でもそれだけじゃないんだよ、NEWSが4人になって、イチゴのないショートケーキってずっと言われてきた。でもそんな自分たちが頑張れたのはファンのみんなが支えてくれたからなんだ、NEWSのイチゴはファンのみんなだよって言ってくれたの!だからNEWSは私たちと一緒になって美味しいショートケーキになったんだよ!」

私はその話を聞いて、NEWSが本当にファンを大切にしているんだなぁととても感動したのです。そしてそれが、単にファンを喜ばせる演出や仕掛けなどではなく、苦しい思いを一緒に乗り越えてきてくれたファンへの感謝がライブツアーという形で表現されているのだと感じたのです。

感動マーケティングが感動を生まないワケ

私は普段から色んなことをビジネスという側面で見てしまう癖があるので、NEWSはどうやってファンを虜にする戦略や仕掛けをしているんだろう?と考えてしまいます。確かにファンが喜ぶ沢山の仕掛けがあります。

歌詞にちりばめられたファンだけが分かるメッセージや、ライブツアーの名前に隠された秘密、ファンの要望を反映したライブグッズなど、とてもこの記事の中だけでは紹介しきれません。

ただ一つ私でもいえることは、彼らはファンを大切にし、ファンもNEWSを大切にしているというシンプルだけれど深い関係性で成り立っているということです。そこにあるのは、ビジネスライクな感情ではなく、純粋なファンへの想いです。

ビジネス上でも度々、感動マーケティングでファンを作ろう、感謝を超える感動を与えよう、なんて言いますよね。でもこれらは全て仕掛けられる側と仕掛けられる側での話。私がNEWSから学んだのは純粋な想いと相互の対話からしか感動は生まれない、ということです。感動は与えるものでなく、本人が感じるもの。NEWSからそんなことを教えてもらいました。

AちゃんにとってNEWSの存在

私が初めてAちゃんに出会ったときにNEWSの中で誰が一番好きなの?と聞いたことがあります。その時こんなことを言われたのが印象的でした。「誰が一番好きとかじゃなくて私はNEWSが好きなの。4人がいてNEWSだから!」

私は当初あまり意味を理解できていなかったと思いますが、AちゃんがNEWSの存在をこう語ったことで私はまた感動しました。「NEWSがいなかったら私は絶対に日本語を喋れないし、今こうして日本にも住んでいない。あなたにも会えていなかったと思うし、人生や経験が全部変わってるよ!NEWSと一緒に成長して目標を立てるから努力できるんだよ!」

彼女にとってNEWSがいかに大きな存在か、わかりますよね。そしてそんな風に思ってもらえるNEWSも嬉しいに違いありません。アーテイストとファンの関係性ってこれだけ深い絆で結ばれているんだと私は衝撃を受けざるを得ませんでした。

まとめ

こうしてAちゃんにばっちり影響された私は、NEWSに心を掴まれファンになり、今まさに記事を通して皆さんにNEWSの魅力を発信しています。そういう意味で、ビジネスシーンで使われる“ファン“という言葉の重みを私たちはもっと考えていかなければなりませんね。

因みに、NEWSの最新曲『トップガン』はテレビ東京系ドラマBiz「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女ひとに賭けろ~」のオープニングテーマに使われています。気になった方はこちらもぜひチェック!最後までお読みいただきありがとうございました。