おはようございますこんにちはこんばんは。編集長のSeinaです。
当サイト、ビズタスクの運用を本格的に開始してから丸2ヶ月。当初の想定を上回るペースで多くの方に記事をお読みいただいております。
現在、私とNariの2名による運営と約10名のライターさんにお力添えをいただきメディアを運営しております。
元々、Webに関しては全くの素人だった2人がどのようにして、メディアを育ててきたのか、またそこから何を感じているのかをまとめようと思います。
元々私のメイン事業は、営業資料作成代行業。提案書や講演資料、企画書等を企業様からご依頼いただき代行してお作りする仕事をしています。
一方、Nariは生前整理事業。ご高齢の方が、お家で不要になったものを売却したり、万が一ご体調を崩された時のために事前に家を整理しておくことをサポートする仕事です。
お互いの事業に直接関連性がある訳ではありません。きっかけになったのは、とあるメディア運営企業が開いているセミナーに参加したこと。
「お互い別々にサイト作るんだったらとりあえず一緒にやってみません?」そんなNariの一言によってビズタスクが生まれることになりました。
とはいえ、Nariは簡易的なWebサイトを自作した経験しかなく、私もどんな記事を読者が必要しており、どうしたらサイトにアクセスが集まるかなんてほとんどわかりません。
大金をはたいて教えを乞うお金もなければ、周囲にそこまでオウンドメディアに詳しい人もいませんでした。だから、お互いに日々勉強しては実践の繰り返しです。
セミナーで聞いたこと、ネットで調べたこと、参考になるオウンドメディアの良い点を真似すること。これら3つをひたすらやっていました。
メディアを育てるにはコツコツ記事を上げ続けること。そして、世の中の人が求めている情報を調べて、そのキーワードが入った記事を作ること。
これをやってSEO対策を行い、記事が上位に表示されるような活動を続ける必要があるらしい。
それを踏まえ、ビジネス系の記事のタイトルとキーワードをとにかく調べまくって洗い出し、ライターさんに記事の発注をお願いし、記事が増えてくるとなんとなく見栄えはよくなりメディアサイトっぽくなりました。
それはもちろん嬉しかったのですが、一向にアクセスが伸びない。そして、どんな記事を書いてもらうかのタイトル&キーワード出しが意外と大変。
何より面白くない。それもそのはず、世の中のユーザーに合わせたタイトルとキーワード出しをしているので、完全に相手合わせ。自分たちがこういうことを発信したい、という自分軸は一切ありませんでした。
ライターさんから記事をあげてもらっても、誤字脱字のチェックくらいしかやることがなく、独自性のある記事は皆無。一般的なお役立ち情報をまとめただけの特徴のない記事が増えていってしまったのです。
転機になったのは月100万PVのオウンドメディアを運営している役員から直にアドバイスをいただけたこと。その方はサイトを見て一言。
「このサイトには記事を書いた人の顔が見えない。Googleが一番嫌うのは何だと思う?それは価値の無い情報だよ。」
「この記事にはオリジナル性が全くない。どんな背景を持った人がどんな人思いで書いたのかが全く伝わってこない。単に複製された情報には何の価値も無いよ」と言われて衝撃が落ちました。
ビズタスクのサイトに投稿されている記事を改めて眺めると、記事の内容は確かに必要な人にとっては役立つかもしれない。が、その情報は既出の情報を整理して分かりやすくまとめたに過ぎません。
それも当然、私がそのような記事を書いて欲しいと依頼しているからです。もちろん、コピペはしていないですし、情報元が不明だったり根拠のない記事は書いていませんが、ライターさんの個性も全く活かされていません。
これじゃあライターさんも書いててつまらないだろうな、と我ながら思ってしまいました。
Webサイトを成長させようと思ったら、Googleの意向を理解する必要があります。
Googleが掲げる行動指針、Googleが掲げる10の事実には以下のように記載されています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
いかにもGoogleらしい方針ですよね。そして、検索の方針についても以下のように明示されています。
・ユーザーを最優先する
Googleは有益で関連性の高い検索結果を提供できるよう努めます。
・ウェブサイトの所有者をサポートする
オンラインで存在をアピールしたいサイトオーナーやビジネスをサポートします。
・情報アクセスの機会を最大限確保する
Googleは自由で開かれたウェブを守るための取り組みを行っています。
と記されています。ここから分かるのは、徹底的にユーザーにとっての価値を最優先して提供していること。その方向性は非常に明確です。つまり、そのサイトの情報がユーザーにとって価値が低いと判断されれば、検索順位も低くなります。
上記を踏まえて、メデイアの方向性を大きく変える必要が急務であると感じ、Nariと打ち合わせを行いました。SEOウケの良いテーマを選んで寄せにいっただけの状態から、
“自身が体験したこと、経験したこと、考えていることを自分の言葉でリアルに語る”
“テーマやキーワードをこちらからは指定しない、自分が本当に伝えたいことを書く”
“納期を決めず、自分が書きたいペースで書く”
という方向性に大きく変えることにしました。
当時、記事の執筆を依頼していた5名程のライターさん全員と個別で電話をする時間を取り、現状の共有と今後の方向性について思っていることをぶつけてみました。
緊張しましたが、ライターさんからは「実は、この方向性で記事を書いてていいのかなと思っていました」「素晴らしいと思います。書きたい記事沢山あります」など、嬉しい反応をいただきました。
メディアの方向性を大きく変えてから、サイトのアクセスは伸び続けました。目標も想定より早く達成ができるところまで育ち、今ではビズタスクに対して非常に愛着が湧いています。
運営方法に悩み、ライターさんと直接話し合い、読者さんからコメントやフィードバックをいただきと、メディアを通して一緒に成長してきました。
もし、私やNariが専門知識を持っていたらこのような過程は踏まずに、ただビジネスとして運営していたと思います。ですが、私も記事を書く楽しみやメディアが育つ過程を眺める楽しみがあり、Nariもサイトの設計を考えるのが非常に楽しそうです。
何よりライターさんから上がってくる記事が“自分の言葉”でリアルに綴られており、気持ちを込めて記事を作ってくれているのがよくわかります。
ビジネスとして結果を出すために、“当事者が楽しいと感じられるか”はとても大事なんだなぁということを学びました。
そして、メディアが育ったもう一つの原因は、仮説を立てて実行し、結果を見て修正することを動き続けながら行ったことだと考えています。
アクセスが無い状態で、記事の更新が止まるとせっかく見に来てくれた読者がすぐに離れてしまいます。だからこそ、立ち止まって考えるのではなく、常に動き続けながら日々変化することで成長が加速していきました。
脱思考停止就活論でも書かれているように、“自分達の考えを持ちつつも、それを絶対的なものとせず余白を残し、変化をし続けることが重要”である、と私は思います。
これはメディアの話だけではなく、あらゆるビジネスにおいて共通している優れた考え方だと感じています。
結局のところ何が大事かというと日々の積み重ね。どこかで手を抜いたり、サボったらその分成長が止まるし、やったらやったら分だけ成長する。それがオウンドメディア。
これはメディアに限らず何でも共通して言えることだと思います。1ヶ月で100万PVを超えるようなメディアサイトも1が100万回積み重なってできた数字。
1を積み重ねることがどれだけ尊いものか、身をもって体験をしています。
オウンドメディアの運営で何かお困りのことがあればぜひお問い合わせください。こんな楽しいビジネスの魅力をぜひお届けしたいです。
何よりいつもビズタスクの記事を見ていただきありがとうございます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。