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はんこ大臣ことIT政策大臣 竹本直一氏。印鑑とデジタル化の両立を目指す?

内閣改造でIT政策担当大臣となった竹本直一氏。二つの観点で注目を集めています。

一つ目は、年齢。現在78歳である竹本氏がITをどこまで理解しているのか、本当に務まるのかという問題。

二つ目は、『日本の印章制度・文化を守る議員連盟』(通称:はんこ議連)の会長である竹本氏がはんこ文化の継承とデジタル化を両立していくという発言。

ネットには誹謗中傷の嵐。竹本氏の経歴や発言についてまとめました。

話題を集めた理由と発言

話題になったのは、9月12日の就任記者会見。会見はコチラから見ることが出来ます。

自身がはんこ議連の会長であることから、印鑑のデジタル化について言及。「共栄のため知恵を絞る」と述べ、印鑑とデジタル化を両立させていく考えを示しました。

両立させるイメージがなかなか沸かない、と記者から質問が飛ぶと、

「例えば印章をデジタルで印字をしておいて、それを相手に送れば、印鑑を押したのと同じ効果をもつというようなことも一つの知恵として出てきている。

印鑑を作る方にとってもまだ仕事がある。今だと、毎回ハンコを押して使わないといけないが、デジタルの社会になれば、こういうようなものも一つの考え方かなという議論も出ています」

と発言したのです。

これにネットはすかさず反応。日本の将来が不安になったという声や、IT政策担当大臣がなぜハンコの話をしているのか、などと炎上し、竹本氏のHPは現在も閲覧できない状態になっています。

さらに、HPが閲覧できない状態になってしまったことに対し、

「私も見ようと思って見られない状態。早く復旧してくれと言っている。なぜロックされているかよく分からない。」

と発言したことでさらに竹本氏への不信感がさらに高まってしまいました。

竹本直一氏の経歴は?

Wikipediaで調べると以下のようにまとめられています。

竹本 直一(たけもと なおかず、1940年(昭和15年)11月23日 – )は、日本の政治家、建設・国土官僚。自由民主党所属の衆議院議員(8期)。

IT政策担当大臣、内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策、クールジャパン戦略、知財戦略)。

財務副大臣(第3次小泉改造内閣)、厚生労働大臣政務官(第1次小泉第2次改造内閣・第2次小泉内閣)、経済産業大臣政務官(第2次森改造内閣)、

衆議院国土交通委員長・科学技術・イノベーション推進特別委員長・北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長・政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員長等を務めた。

IT政策大臣だけでなく、内閣府特命担当大臣として、4分野に携わっているんですね。どれも日本の未来に大きく関わる内容。政府としては相当期待値が高いのでしょうか。

竹本直一氏が担う役割は?

さて、竹本氏は大臣としてどんな役割を担うのでしょうか。記者会見時の動画では以下のように発言しています。

IT政策
・世界最先端のデジタル国家を目指す

・デジタル技術の恩恵を誰もが享受できる状態にならなくてはいけない

科学技術政策
わっこんなことができるのかという、あっと驚くようなそういうものがイノベーションとして生まれるのが理想

知財戦略、クールジャパン戦略
日本を魅力的に見せるのには何がいいか、アニメも一つだが、我が国はそういうところにずば抜けている人がいる、そういうところを強化することでひいては知的財産の××(聞き取れない)に繋がる

宇宙政策
宇宙計画を含む宇宙対策について努力をしていく

そして最後に、

・担当する分野は国家戦略として何を伸ばしていけば日本の魅力度を上げれるかに尽きる

・魅力のある国づくりに戦力的に取り組んでいきたい

と発言して締めくくりました。

個人的な感想

ここからは完全に主観的な意見です。

まず会見の様子を見て、78歳にしてはとっても若くちゃんと話せる人で少し安心しました。

そこから心配しなくてはいけない時点でどうかと思うのですが、会見の内容は当然抽象的なので実績や行動で判断するしかないなと思います。

ただ、ハンコとデジタル化の両立を目指していくという発言には心底がっかりしています。

既にWeb印鑑やクラウドサインのサービスが普及してきており、仕事上で請求書や契約書に印鑑を使う機会はかなり減ってきています。

ただビジネスシーンでは不要ですが、公的な書類への捺印に必要だから個人でも法人でも印鑑を持たなくちゃいけない、ただそれだけな気がします。

ハンコの必要性が無くなっているのは誰の目から見ても明らかなのに、印鑑を作っている人からしたら死活問題という発言は残念でしかありません。

必要なものは残り、不要なものは淘汰されていく。それで商売が成り立たなくなるなら、必要とされるように努力すればいいと思うのです。

下手に介入することで企業が成長する機会を奪い、生産性の向上にマイナスの影響をもたらすことを理解して欲しいなというのが一般人としての意見です。

表面的なニュースだけじゃなく、記者会見の様子などを見て、自分の目で判断しようと思いましたがどうしてもがっかりしてしまう。

選挙に行かない、政治に興味がない、そりゃそうだよなぁと思います。本人だけの問題だけでなく、人選も含めて日本の政治に失望してしまう人も増えて当然でしょう。

竹本氏がみんなの期待をいい意味で裏切ってくれることを願っています。

まとめ

みなさんはこのニュースをどのように受け取ったでしょうか?一人ひとり異なる意見をお持ちだと思いますが、大事なのは自分が気になったニュースを自分で確かめにいくという行為だと思います。

知識が身につくのはもちろん、SNSの反応を見てバイアスがかかった状態ではなく、フラットに情報を受け取ると新たな学びや気づきを得れることも多いです。

是非みなさんも気になったニュースはさらに深堀りしてみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

seina
独立と同時期に離婚を経験し、フリーランスとして半年ほど過ごした後、法人化。著書に「分かりやすい提案書の3RULE5DESIGN」「今さら聞けないテレアポのキソキホン」など。地元・横浜での立ち飲みがマイブーム。

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