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資本金1円で会社を作れるって本当?フリーランス6か月目のペーペーが会社作ってみた。

会社を作るって、ものすごく大変でお金も時間もかかりそうな印象ありますよね。今では簡単に会社を作れるんですよ、資本金1円で作れますから~。

そんな話を人づてに聞いたことがあった私が、実際に会社を作ると決めて登記が完了するまでに行った手続きと実際の費用をまとめてみました。

会社を作るまでの大まかな流れ

司法書士に会う

法人を作るためには、法務局へ必要書類を提出し承認を得なければなりません。必要書類の手続きは自分で取り寄せ、記入・捺印し、提出することもできます。

ただ、様々な書類の取り寄せと作成が必要になるのでよっぽどお金を節約したいなどの理由や、既に知識を持っている人以外は代行してしまった方が良いでしょう。

万が一何か間違いがあったり不備がある状態で申請してしまったときのリスクを考えれば、そこで払う金銭コストや時間コストよりも十分元は取れるはずです。

私の場合は、友人から司法書士を紹介してもらうことにしました。なにせ会社をつくることへの知識なんてこれっぽっちもないですから、人となりが分かっていて信頼できる方の方が安心できますし、気軽に聞けます。

いろいろ融通を利かせてもらえるのも紹介の良い点ですね。

会社の様々なことを決める

私の場合は、父が持っているほとんど稼働していない会社の名前を変えて登記するか、一から会社を作るかを相談するところからスタートしました。

既にある会社を使う場合には社名の変更や役員の変更などを行う必要があります。費用面だけで言えば安く済みますが結果的に手続きが物凄く多くなりそうなので私は一から作ることにしました。

決めなければならないことは数多くありますが、特に会社名、事業内容、登記日は慎重に決めました。私はSENAという屋号でフリーランスとして活動をしておりましたが、それをそのまま使いSENA株式会社という名前に決めました。

言葉の響きはどうか、書いた時の雰囲気は良いか、前株にするのか後株なのか、同じ社名は無いかなどいろいろ調べましたね。

法人を作るときには事業内容があらかた決まっていると思いますが、ここには将来的に自社の事業内容になり得るだろうというものも併せて考えます。

何故かというと、登記簿に届けていない事業は基本的に事業活動を行ってはいけないというルールがあるからです。もちろん、建設業許や古物商などの特定の許可が必要な事業でないとしてもです。

ですから、私も資料作成代行業、マーケティング、システム開発、教育、経営コンサルティング、翻訳など様々な事業を記入することにしました。

因みに後からでも事業内容に追記することはできますが、別途届出が必要でお金もかかるのでなるべく多く書いておきましょう。登記日は、いわゆる会社の設立年月日のことです。

司法書士の方いわく、縁起が良い日を設定する方が多いとのことだったので、大安かつ末広がりの8が重なった2019年7月8日を登記日にしました。

資本金を振り込む

そして、資本金も決めなければなりません。本当に資本金は1円で作れるのか半信半疑でしたが本当に1円で作れると聞いて驚きました。

ただし、会社の登記簿に資本金として載りますし、会社の登記簿は誰でも法務局に行けば見ることが出来るので大型の取引や大手との取引の場合は、資本金を見られて「この会社にはすぐに潰れない体力があるのか?」を見られるという視点も持っておかないといけないようです。

私の場合は、見栄を張ってもしょうがないし資本金1円の会社がどこまで大きくなるかが楽しみだったのでとうとう1円で登記することに決めました。

資本金を振り込む

これが何とも可笑しかったのですが、登記の手続き上、資本金を振り込んだという記録を通帳に残しその写真を各種書類と一緒に提出する必要がありました。

私の場合は資本金が1円ですから、1円を自分の通帳に入金するという動作を行う必要があるようで、私は人生で初めて銀行で1円を自分の口座に預け入れました。でもこれはこれで良い思い出になりましたね。

法人印をつくる

決め事を決定し、資本金の振り込みを済ませている間に、司法書士が各種書類の作成を行ってくれているので書類にサインをするための法人印を作る必要があります。

町のハンコ屋さんでも良いですが、私はネットで十分だろうと思い角印、銀行印、認印の3点セットを購入しました。費用も非常に安く3,980円。

値段はピンキリですが自分がどこまでこだわりたいか、どう見られたいかによるのでご自身の判断で決めれば良いと思います。

各種書類にサインする

司法書士が必要書類を郵送してくれるので、それに従って一枚ずつサイン、捺印をしていきます。ここまでくると、いよいよ社長になるのか~というワクワクと不安が入り混じったような何とも言えない気持ちになります。

自然に書類に書くサインにも気合が入りましたね。

あとは登記完了を待つだけ!

各種書類を記入したら司法書士宛に郵送します。とっても大事な書類ですし、万が一遅れたら登記が間に合わない可能性もありますので、追跡記録が残るレターパックを使って郵送しました。

司法書士の方から、「書類の提出が完了しました!」という連絡をもらって、いよいよ会社ができたぞ~と喜びもつかの間、どうやら書類提出から受理されるまで時間がかかるらしく、それまでは会社を名乗らない方がいいと言われました。

大体1週間から2週間くらいかかるそうなのですが、私の場合は4日で許可が下りたらしく、これで晴れてSENA株式会社が誕生です!

実感はすぐに湧いてこないものですが、周囲から法人化おめでという!という言葉を聞いて徐々に実感が湧くようになりましたね。

気になる費用は・・・?

占めて約28万円!

総額でいくらかかったのか気になるところだと思います。私の場合は、上記に関わる費用の合計が約28万円でした。

内訳はというと、登記申請費用:約20万円、司法書士への報酬:約7万円、法人印:約4千円、書類の取り寄せ、郵送:約3千円といったところでしょうか。

細かな数値は忘れましたがそんな金額だったと思います。大体30万円くらいで会社を作れると言われた記憶があったので、ほぼほぼ想定通りの金額でした。

ただし、会社の設立に伴ってHPを更新したり、名刺を作り直したり、事務所を借りたり、法人用の口座を作りに行ったりとやることは盛り沢山。

家の引っ越しと一緒で最初は何かと費用がかかりそうだなぁなんて感じている今日この頃です。

まとめ

資本金は1円でもいいし、約30万円あれば誰でも会社を作れることを実体験してきました。起業のハードルってこんなに低かったんだということを、起業を志している人にはぜひ伝えていきたいです。

もちろん作ってからが大変なんですけどね。私も法人化早々に予想外の出来事が起こってばかりですが、それはまた記事にして紹介していけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。