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(1/3)アンガールズ田中が語る「テレビで売れる方法」。面白い&賢いと言われるその理由。

いつも夜の11時には布団に入っているのに、Youtubeを見てたら今日も気づけば2時。そんな、Youtube中毒者のSeinaです。
ホント見るの飽きないんですよね~Youtubeって。

何回も見たけれど定期的に見たくなる動画もあれば、お気に入りのYoutuberはまた笑い転げるような動画をアップしているし、かと思えば突如現れた新参Youtuberにドハマりしてしまうこともしょっちゅう。

私はお笑い・バスケ・どっきり系の動画が大好きなのですが、また面白い動画を見つけてしまいました。Aマッソという女性コンビのお笑い芸人が、先輩であるアンガールズ田中にテレビで売れる方法をレクチャーしてもらうという企画です。

テレビの画面上で見るアンガールズ田中とはまた違ったお笑い論を意外と真面目に語っていて勉強になったので記事にしてみました。

アンガールズ田中、Aマッソにテレビで売れる方法を講義1/3

アンガールズ田中が考えるテレビで売れる方法

アンガールズ田中のプロフィール

そもそも、アンガールズ田中はどんな人物なのか。Wikipediaにはこんな風に紹介されています。

田中 卓志(たなか たくし、1976年2月8日 – )は、日本のお笑いタレント、お笑いコンビ アンガールズのツッコミ(まれにボケ)。広島県上下町(現府中市)出身。ワタナベエンターテインメント所属。身長188cm、体重62kg、血液型B型

そして、国立の広島大学出身です。ブレイクのきっかけになったのは2004年に放送された「爆笑問題のバク天!」。

アンガールズの代名詞でもあった“ジャンガジャンガ”を披露したところ、ゲストに大はまりしたことがきっかけでブレイクしたようです。これは私の偏見ですが、アンガールズのお笑い芸人界の中で位置づけは“キモい×面白い”。

この組み合わせは当時珍しかったのではないでしょうか。そして「ジャンガジャンガ」が真似しやすく、覚えやすかったことも流行った一因ではないかと思います。

Aマッソとアンガールズ田中の接点

この動画でアンガールズ田中からレクチャーを受けるのはAマッソという女性お笑いコンビ。

2011年に上京して松竹芸能東京に所属したが、松竹芸能を退社し、フリーの期間を経てアンガールズ田中と同じワタナベエンターテインメントに所属したそうです。

Aマッソの芸歴は2019年現在で8年目。アンガールズ田中は、2002年にデビューなので芸歴17年目、9つ先輩なんですね。Aマッソとアンガールズ田中は普段から接点が多いわけではなく何回か同じ現場で仕事をした程度。

番組冒頭で、Aマッソと仕事をした時のエピソードを紹介しています。

アンガールズ田中が捉えている“プロ”の仕事とは

その現場はフジテレビのお台場のイベント。ファミリー層を中心に400人位のお客さんが集まったそうです。

アンガールズ田中はAマッソが舞台に出ていく様子を舞台袖で見ていたのですが、Aマッソが冒頭にかなりきつめの下ネタを言ったことで「こいつら怒らなきゃいけないと思った」と語ります。(何を言ったかは動画でご確認ください。笑)

その理由は、「あんなファミリー層の前で下ネタ言ったら、子供がその下ネタ連呼したらどうしようってお母さん困るだろう!ファミリー層の前だったらファミリー層で最大限ウケることを言うのがプロでしょ!」と言ったのです。

つまり、お笑い芸人としてただウケればいいのではなく、お客さんの層によってどういうウケ方が望ましいのかを常に考えているということです。これは意外でした。

何故なら、TVでアンガールズ田中を見るときは、深く考えずに自由に振る舞っているように見えるからです。“プロ”としての自覚を持ちながら仕事をしているのが良くわかる発言でした。

アンガールズ田中が初めての現場で心がける事

続いて、アンガールズ田中がAマッソに「初めての現場で心がける事は何か?」という質問をします。Aマッソは「いかにかますか、打ち合わせの時からかましていく」と答えます。

もちろん、番組的に盛り上がるように大げさに発言をしていると思いますが、私には「いかに目立てるか、傷跡残せるか」を考えているという様に聞こえました。

それに対して田中は、「最低…」と切り捨てます。続けて「逆の立場に立って考えてみてくださいよ」と続きます。「相手も初めて会う相手だから緊張している、だから初めての現場ではとっつきやすいと思われること」が何より重要だと語ります。

この人喋りやすいなぁ、台本読んでいても頷いてくれているなぁ、大事なのはそんなことだとAマッソに諭すのです。

打ち合わせではウケようとしなくて良い

お笑い芸人からすれば、ディレクターは立派なクライアント。ディレクターが今後も使いたいと思ってくれなければ一回きりの仕事で終わってしまいます。

だが、アンガールズ田中は、Aマッソに打ち合わせではウケなくて良い、本番が面白ければOKだからと伝えます。

そして、今TVでMCをやっている大物クラスのお笑い芸人は、お笑いのセンスを本番で発揮し、尚且つとっつきやすいという両面を持ち合わせている人だと分析しています。

とっつきやすいかどうかは私たちには分かりませんが、確かにダウンタウンやとんねるずは、自分たちでも笑いを作れるし、共演者を引き立てることも出来ますよね。そんな角度でお笑い芸人を見てみるとまた違った面白さが発見できそうです。

楽屋でスタッフを気持ちよく迎える

続けて、Aマッソから「楽屋ではどんな話をすればよいですか?」と質問が飛びます。アンガールズ田中は笑顔で出迎えてください。と一言。

ディレクターは数々の楽屋に行って挨拶しているのだから、コンコンガチャの時点でどういうタイプの人かわかると語ります。アンガールズ田中の発言の数々からは、相手がどういう立場で、何を求めているかを常に考えているということが見て取れますね。

お笑い芸人に求められてるのは“笑い”じゃない!?

お笑い芸人が現場で求められていることを勘違いしていると田中は言います。笑いよりも突っ込んで欲しい、ドキュメンタリー番組では真剣な表情が欲しい、などその状況に応じて必要な役割があると熱弁します。

私がすごいなと思ったのは「それ(求められる役割)が必要だったらそれ(求められること)をやらなくちゃいけない」と言ったことです。つまり、笑いのプロであるお笑い芸人が番組の趣旨、目的に沿って“笑い”の優先順位を下げて自分の魅せ方を変えていっているのです。

これはとても衝撃でした。そして、あまりボケれなかったらへこむと言ったAマッソに対して、ボケるという感覚でTVに出ない方がいい、共演者のみんなと話している内に盛り上がれればいいと返答。

アンガールズ田中は“自分がウケる”ことよりも“番組が盛り上がる”ことを常に意識しているんですね。こんな考え方を持っている演者だったら皆さんどう思いますか?当然起用し続けたいと思いますよね。

まとめ

今回、Youtubeを見てハッキリと感じたことがあります。Aマッソはプロダクトアウト、自分たちのお笑いという商品を届けるという発想です。

それに対してアンガールズ田中は完全なるマーケットイン、つまりTVを見ている視聴者とディレクターが何を求めているかを考えた上で、自分に求められている役割を演じていくという発想です。

今の言葉で言えばユーザーファーストとも言えるでしょう。これは私たちのビジネス上においても非常に重要ですよね。

番組は3回にわたってアップされるとのことだったので、また記事にしてアンガールズ田中を観察してみたいと思います。ぜひ、皆さんも見てみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

追記

(2/3)アンガールズ田中が語る「テレビで売れる方法」。面白い&賢いと言われるその理由。

(3/3)アンガールズ田中が語る「テレビで売れる方法」。面白い&賢いと言われるその理由。


第2回の動画はコチラ

第3回の動画はコチラ


この記事を書いた人

Seina
独立と同時期に離婚を経験し、フリーランスとして半年ほど過ごした後、法人化。著書に「分かりやすい提案書の3RULE5DESIGN」「今さら聞けないテレアポのキソキホン」など。地元・横浜での立ち飲みがマイブーム。

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