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フリーター歴6年の学歴もない女が宅建で一発合格した勉強法

20代後半から自由なフリーターを謳歌し30歳を迎えたとき「このままアルバイトで生きていくのか?転職できるスキルもない、美容師には戻りたくない、このままババアになるだけの自分は確実にヤバイ!」

と漠然に思ったわたしは、食いっぱぐれがないような国家資格がほしくなりました。父と兄が宅建をもっていた、という理由だけで受験した宅建。

宅建の合格率は15~17%と難易度が高い試験には変わりありませんが、わたしは約半年間の勉強で一発合格することができました。

なぜ高卒のわたしが合格できたのか?合格して思ったのは、宅建合格には頭の良し悪しは関係ないと感じたのです。

1.勉強の手段

宅建の勉強法は主に3つあります。

  • 独学
  • 通学
  • 通信講座

わたしは③の通信講座にしました。独学より費用はかかりますが、独学で宅建はさすがに不安。

いっぽう通学はしっかり勉強のカリキュラムがあり、周りの刺激もありますが高額。さらに自身の性格からも、通学しただけで「勉強した」という気になって家で勉強しないのではないか?と思ったり。

しかし一番の理由はやはり「お金」でした。勉強の手段は自由でいいと思います。本試験までにどれだけ問題に対応できるか、対応できる知識をどれだけもったか。その差は勉強の手段で大きく変わらないのです。

2.勉強の流れ

試験までの日数は限られています。しっかり勉強する科目、そこまで力をいれなくていい科目などがわかると計画的に時間を割けます。また、着実に力をつける過去問の勉強法も紹介します。

①出題数が多い科目からはじめる

【宅建試験50問(5問免除制度適用者45問)の内訳】

宅建業法:20問
出題数が多く、他の科目より難しくないので不動産経験者でも初心者でも取り組みやすい科目です。だからこそ全問正解するくらい、徹底的に過去問をマスターする必要があります。

民法(権利関係):14問
権利関係は一見難しそうですが、自分で図を描きながらやると案外解けたりします。骨組みさえわかれば応用も利くので、基本知識や過去問でしっかり訓練しましょう。

法令上の制限:8問
法令上の制限は暗記物が多いので毎日の積み重ねが重要です。読むのではなく、「見る」感覚で繰り返し覚えていきます。

税・その他:8問(5問免除制度適用者:3問)
8問しかないわりに出題範囲がとても広く、正直うんざりします。とくに税金関係は「固定資産税」、「不動産取得税」、「所得税」、「印紙税」、「登録免許税」、「贈与税」と満載にも関わらずこのなかから2問しか出ません。

参考書よりも過去問で覚えていけばいいかなと個人的には思います。ただ、「その他」である土地・建物などの暗記物はスキマ時間などで少しずつ覚えていきましょう。

地価公示法と不動産鑑定評価規準は、毎年どちらかが出題されるので本試験直前に覚えるくらいでいいでしょう。

②基本知識はそこそこに

科目ごとの基本知識を勉強しようとすると、結構なボリュームで解説されている書籍がほとんど。着実に頭にいれていこうと気合をいれると、いつまでも次に進めません。

参考書は「見る」感覚でパラパラとすすめていきましょう。大事なのは試験問題に対応できるようにする、すなわち過去問に時間を割くのです。過去問を解きながらのほうが圧倒的に理解の深まりが強く、自身のやる気にもつながります。

③過去問は一肢ずつ記述式で解く

本試験は四肢択一のマークシート方式で記述はありません。しかし宅建の試験では言い回しこそ違うだけで、大抵は過去問の使いまわしです。

過去問を試験と同じように○×だけで勉強していたら、絶対に受かりません。なぜならたとえ暗記物の問題だとしても本質を理解していなければ、言い回しの問題に対応できないからです。

手書きはもちろんタイピングでもかまいませんが、問題には書き込まないようにしましょう。記述式を取り入れると言い回しの違いにも対応できるうえ、問題を読み間違えない訓練にもなります。

④1冊の過去問を3回は解く

巷では宅建の過去問があふれていて、どれを選んでいいかわからないですよね。まずは「コレだ!」と思った直近の過去問を選び、少なくとも3回は繰り返しやってください。

さまざまな過去問を試したくなるかもしれませんが、だいたい似たりよったりでお金を無駄にしてしまいます。それよりも、1冊の過去問を何度も解いて知識の定着を優先するのです。

通信講座や通学の人は与えられた過去問で対応できます。何度も解いて全問正解になったら違う過去問を購入する、という感覚で十分です。

3.勉強した時間

実質約半年間ですが、はじめたのは2月からです。当時10~12時間はアルバイトをしていたので1日1~2時間ほどの勉強でした。しかし3月の東北大震災を機にやる気がなくなっていき、7月まで放置。

「何がわからないのか」もわからない状態でそのままやめようとしましたが「お金もったいないな~」という気持ちは消えませんでした(6万円ほど)。お金をドブに捨てるくらいなら、もう一度ちゃんとやってみよう!と一念発起。

それからは出勤前と帰宅後に2~3時間ずつ、アルバイトが休みの日は6~8時間勉強の日々。模擬試験を受け試験1ヶ月前には食事の時間ももったいなく粗食になり、時間があれば過去問を解いていました。

大好きなお酒もいつの間にか飲まなくなり、試験終了後その足で居酒屋に行き、気絶するまで飲んだ日をわたしは一生忘れません。あれだけ勉強に没頭できたのは、過去問を解きまくっていくうちに「不正解をなくすゲーム」のように楽しめていたからかもしれません。

4.宅建を取得したメリット【実践面】

他資格取得のハードルが下がる
宅建に受かったんだから○○も受かるかも、と勉強に対するフットワークが軽くなり「まずはやってみよう!」と行動力がつきました。

お客様からの信頼度が高くなる
名刺に宅建があるかないかでお客様の反応が違い、お客様側から案件をいただくことが多くありました。

資格手当がもらえる
すべての会社が手当をつけているわけではありませんが、わたしが働いていた不動産会社では1万5000円の資格手当が設けられていました。

5.宅建を取得したメリット【精神面】

粘り強くなった
宅建試験は1年に1度しかありません。途中でモチベーションが下がることもありましたが、それでも勉強を続けた結果合格。「たとえ失速しても諦めなければ結果は出せる」という自信がつきました。

何かつまづきそうになっても「なんとかなるかも」というプラス思考になり、その後の人生の財産にさえなっています。

6.試験に挑むひとへ

「何かを得たいなら、今の何かを犠牲にするしかない」と堀江隆文氏が言うように、勉強時間はつくるほかありません。遅くまで仕事をしている人や家庭がある人は、なおさら時間の捻出に頭を抱えるでしょう。しかし、本試験前までに次の3つを絞って勉強すれば着実に合格が見えてきます。

①【最重要】過去問を徹底的にやり抜く

記述式で解くので1冊終わらせるだけでも時間がかかりますが、それだけ1番時間を割いてほしい勉強法です。間違えたら復習する、知識の再確認をする。

とくに出題数が多い「宅建業法」、「民法」は一肢ずつ説明できるくらい理解して、時間があれば1問でも多く過去問を解いてください。

「法令上の制限」は8問と少な目ですが、暗記物が多いので毎日の積み重ねで定着させていきましょう。机に向かっていないときでも過去問のアプリなどを使い、スキマ時間を利用して知識のとりこぼしがないようにします。

②【1度でOK】模擬試験を受ける

宅建を扱っているスクールなどの機関では、有料で模擬試験を実施しています。比較的本試験よりも難しく、過去問には出てこないようなひねり問題も多くあります。本試験のシミュレーション対策という意味で、直前に1度は受けてもいいでしょう。逆に何度も受けるのはオススメしません、過去問を解きまくりましょう。

③【直近から】本試験の過去問を解く

インターネットでは、本試験の過去問および解答をPDFで掲載しています。法改正により現在と一致しない解答もあるので、直近のものから解きましょう。

【不動産適正取引推進機構】宅建試験の問題および正解番号表

7.何度も落ち続けているひとへ

落ちる原因はただひとつ、勉強時間が足りないことです。とくに不動産従事者は「出題が多い宅建業法は楽勝だし、あとはちょっと勉強すればなんとかなるっしょ」と油断し、なかなか本腰をいれて勉強する人が少ないのも事実。

試験に合格するための知識と、実践ありきの知識では見解が違い「仕事ではアリだけど本当はナシなんだ…」と感じた人もいるのではないでしょうか。

試験勉強中は、仕事で得た知識は封印し1問でも多く、確実に過去問で正解を増やしましょう。「あと1問で合格だったのに…」と後悔しないように。

8.まとめ

技術や知識の取得には時間がかかります。一般的に、宅建に合格するには平均300時間の勉強が必要。しかし、大事なのは時間よりも繰り返し解いた過去問をどれだけ理解したかだと思います。

過去問を解いていくと、苦手な科目もわかってきて結果的に効率のいい勉強ができます。1年に1回しかない宅建試験、精神論だけではもちろん受かりませんが、「来年も勉強するなんて絶対イヤ!という気概は大切。この執念があったからこそ、私は諦めず一発合格できたのです。

この記事を書いた人

ハシタカアカネ
美容師から自由なフリーターになり、宅建を取得したあと激動の不動産業を経験。現在は派遣社員として通勤しながら、Webライターとしても奮闘している一児の母。歌が大好き、バンド経験あり。

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