おはようございます!riezoです!
学生のころは勉強するのが嫌いで、試験の前になると慌てて一夜漬けしていた、なんていう人も多いのではないでしょうか。
しかし学校を卒業し、勉強をしなくて良くなると、なぜか突然勉強したくなるという話も良く聞きます。
かくいう私も学生時代は勉強嫌いでしたが、出産、育児を終えたころから突然何かを学びたくなり、通信教育で翻訳を学んだりアロマ検定を受けたりしました。
そして40代を超えてから、ついに通信制の大学に入学することに決めて社会人学生となりました。今回はそんな自分の経験を紹介しながら「大人の学び」について考えていきたいと思います。
大人の学びについて考える前に、なぜ私はもう一度勉強したくなったのか、ということから説明していきましょう。
現代は、人生70歳まで現役で働かなければならない、そんな時代だと言われています。
私も、生涯現役という一見カッコいい、しかしその実は働き続けなければ生きていけないというキビシイ現実のもと、今後の人生設計についてかなり真剣に考えなければならないお年頃となっていました。
そして会社を定年したあとのことを考えた時、今から何か準備をしなければいけないという焦りを感じ始めます。
そこで、興味があることが仕事につながったらいいなという超楽観的な考えから、以前からなんとなく気になっていたメンタルマネジメントの勉強をしようと思ったことがキッカケです。
本当に今考えると、真剣に人生設計とか言いながらもよくそんなお気楽なことを考えたもんだなと思います。
でもまあそのころの私は自分の家族や身近な人との関係について色々と考えることも多く、自分自身についてもよく自己分析をするクセがあったので、自分のためにも専門的な知識が役立つのではないかという気持ちもありました。
大人になってから学ぼうとする人は、私のように自分が興味を持ったことについて知りたいと思ったり、実践に役立てたいと思うことで「学びたいスイッチ」が作動するのだと思うのです。
私のように、お気楽な動機から始めるというのも、学びの初動としてはむしろアリだということにしておきましょう!
さて、「学びたいスイッチ」が作動し、我慢できなくなってしまった私は、では一体どこでどうやって学んだら良いのか考えます。いろいろな人に聞いたり自分で調べたりしながら、その方法を模索しました。
学ぶといっても、べつに学校に通わなくとも知識を得ることは可能です。
図書館に行ったり、書店に行って関連書籍を集めて読みまくるというのも立派な学習になります。そこで、まずは本を買って読もうと思いました。
しかし、どこから手を付けていいのか分からなかったために、自分が勉強したいと思うことと、関連のありそうなものを適当にタイトル買いするという暴挙に出ます。
すると案の定、そもそも専門用語が分からなくて理解するのが難しかったり、脳科学の域まで発展してしまって、こっちの脳みそが沸騰しそうになったり
読み物としては面白いけれど、雑学の域を出ないものだったりして、いきなり挫折。
やはりきちんとしたカリキュラムに沿って勉強した方が良いのではないかと考え直します。
そこで次に考えたのは、通信教育の講座を受講することでした。きちんとしたテキストもありますし、レポートを添削、採点してくれるので、独学で学ぶより断然確実に知識を得られます。
一人でひたすら本を読むことと比較すると、格段に「勉強している!」という実感も得られます。
さらに受講終了後にはそれぞれの団体が設けている資格を取ることもできるのです。しかも受講期間も比較的短期間に設定されています。
しかし、いろいろな通信講座の資料を見比べながら、なんとなくしっくり来ない自分がいました。
さて。「通信講座で学ぶのもいいけれど、もう少し腰を据えてじっくり勉強してみたい。」私はいつしかそんな風に考えていました。
そんな時に突然「あ、大学行こう」と思ったのです。
性格的に思いついたらすぐに行動したくなるタチなので、そこからいろいろと通信制の大学について調べます。
幸い私は短大を卒業していたので、3年生から編入できることが分かりました。そして、自分が勉強したいと思っているメンタルマネジメントを専攻できる学校を見つけたのです。
カリキュラムや学費なども、これならなんとかなりそうです。今思うと、何より一番楽しみだったのは、自分が学ぼうとしていた心理学だけでなく、幅広い分野の科目を履修できるということです。
今までまったく自分には関係ないと思っていた分野についても新たに学べるのです。
さらに、私は短大卒業だったので、通学して授業を受けるスクーリングを免除されていたのですが、「授業」を受けたいがためにスクーリングにも出席しました。
先生に教えてもらうということにワクワク感を抑えられなかったのです。
こうして最終的に大学に入ることを選んだ結果、当初の目的であったメンタルマネジメントの知識だけでなく、経営学、マーケティング、社会学、文化人類学など、いろいろなことについて学ぶことができたのでした。
さて、こうして自分で実際に体験したことから、私が考える「大人にとっての学び」とは、自分の中に知識として蓄積されると同時に実践に活かすことができるということだと思います。
理論として学んだことを仕事の場に落とし込んだり、今まで見えなかったことや分からなかったことに対し、物事の見方を変えることで違う角度から答えを見つけることもできるのです。
もちろん、たとえすべてを実践に活かせなくても問題はありません。自分の引き出しが増えて、思考の選択肢が増えるのだと思うと無駄ではないのです。
例えば、私は心理学を専攻したので、さまざまな心理療法についての理論や実践方法の授業を受けました。
それをすぐに自分の仕事にすることは簡単ではありませんが、自分自身の対人コミュニケーションにあてはめて考え方を変えたり、コミュニケーションをとる上での参考にすることができました。
そしてメンタルマネジメントの仕事をできたらいいな、というお気楽な考えから始めた勉強ですが、様々な科目を履修したことで、本当は自分は何をしたいのか、ということを再度考えるきっかけにもなりました。
結果として、メンタルマネジメントの仕事ではなく、ライターという仕事を始めたわけですが、大学で学んだことをベースにビジネス関連の記事やメンタルヘルス関連の記事の執筆にも取り掛かれていることは確かです。
若い頃の勉強は、ほとんどが受験のためだったり成績のためだったのが、大人になってからの勉強はそのまま仕事や生活に活かすことができるのです。
学ぶといっても別に学校に行きましょうと言いたいわけではありません。
興味や好奇心を持ち続けることが学びにつながるのではないかと思うのです。
もうこんな年齢から始めても仕方ない、そういう考えはこの際、海底深く沈めてしまいましょう。大人だからこそ自分の興味のあること「だけ」を学べるのです。
ずいぶん前に、テレビか何かで80歳ぐらいの女性が大学に入学したという話を知りました。
その時にその女性のお孫さんが、「おばあちゃんはなんでこんな年齢になってから勉強しようと思ったの?」と尋ねたら、その女性は「ぼーっとしてても歳はとっちゃうでしょう」と答えたのです。
この言葉が今でも私の心に残っています。みなさんもぜひ「大人の学び」として今から何か始めてみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただいてありがとうございました。