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マメな人ほどプラスに働く?ブログマーケティングの種類と活用方法

2000年中期から日本でも知られるようになったブログ。簡単に文章が投稿でき、自分の気持ちや主義主張などを率直に書ける一方、アフィリエイトの場にも用いられています。そのブログを中心に展開されるのがブログマーケティングです。実際にどのような種類があって、活用方法があるのか、今回はそのあたりをまとめました。

人を集めるためのブログマーケティング

ブログマーケティングは、コンテンツマーケティングに属し、その中の1つの方法として用いられるものです。ブログを使って、商品やサービスの購買層に訴えかけて興味を持ち、行動につなげることが1つの目的となっています。大目標は売り上げを上げることですが、いきなりブログ上で、「この商品はこれだけ素晴らしいので買ってほしい」と訴えかけても、そう簡単に消費者は反応を示しません。

大事なのは、いかに人を集めるか、そして、消費者などに有益な情報を与えられるか。商品やサービスに関する裏話、開発に携わった人の話、商品やサービスの活用法、消費者の体験談やインタビューなどを掲載することで、検索をしてたどり着いた人に、良質な情報を提供し、信頼度を高め、購買意欲を高められます。これらの質を高めることは、ネット検索で上位表示されやすくなることにもつながるため、どの企業も重要視する部分です。

ブログマーケティングの種類

1.人様のお役に立てる記事を提供する

なぜ人は検索をするのか、それは疑問を解決するため。できればそのページだけで解決したい、だけどそこまでの情報量がない、すると、人はすぐにそのページを離れ、別のブログに行きます。「人様のお役に立てる記事」を提供し続けることで、あそこに行けば何かあると真っ先に訪れるようになり、ネット検索で上位表示されてアクセス数を獲得し、ファンの拡大につながります。1が別の1を呼んでそれが2となり、2が別の2を招いて4となり、4が別の4を誘って8となる、この繰り返しこそが大事です。

それを強力に支えるのがブログの質。これまで商品やサービスの存在自体を知らない人たちが、検索やSNSでの拡散で知り、実際に良質な記事を見て、ファンになるパターンがあり、ブログマーケティングの1つの成功例と言えます。単に集めるだけなら、過激な発言をして炎上をさせればいいだけですが、その効果は一時的。多くの人に来てもらいながらも新たな顧客を獲得するには、人様のお役に立てる記事をどれだけ提供できるか、ここにかかっています。

2.SNSでの拡散を意識した記事を提供する

なぜ噂話が一気に広まるか、それは多くの人に知ってほしいと感じ、拡散に力を注ぐからです。有益であることはもちろん、誰かに知らせたいという気持ちを利用してブログマーケティングを行うことで、多くのファンを獲得できます。多くのブログは、アクセス数を「検索からの流入」で賄っており、SNSの拡散で賄うブログは少数派です。

その記事が本当に有益で、人に教えたいと思わせるものは、拡散力もかなりあり、Twitterやはてなブックマークなどで話題を集めます。ブログとは別に、Twitterの運用も重要ですが、SNSでの拡散を意識することで、ユーザー目線の記事作りにつなげられます。

3.メルマガ会員やサロン会員にさせることを目的にする

近年、オンラインサロンが注目を集めています。オンラインサロンは、特定のジャンルに関するノウハウや意識の高い起業家との交流の場を作る代わりに、毎月いくらかの金銭を受け取る、いわゆる塾的なものです。オンラインサロンに入会してもらう、もしくは有料のメルマガ会員になってもらうため、お試しでエッセンスに触れられるようなコンテンツを作ることが求められます。

無料で簡単に、エッセンスに触れられるコンテンツこそブログです。物事に1から10まで順番をつけるならば、1から10の中でそれぞれで記事を書き、10本の記事になるのが、一般企業が展開するブログの手法ですが、1から3までをブログにし、「4から10、プラスアルファを知りたい」と思わせるブログマーケティング手法は、フリーランスに多く見られるやり方です。

多い人で数千万円単位で稼げるとされるオンラインサロン、会員を増やすためにブログを活用する人が出てきています。「情報はお金になる」、世界的にはそれが当たり前の考えであり、日本でもようやく浸透してきました。そこを目指したブログマーケティングも目立ちます。

ブログマーケティングを成功させるポイント

中小企業でも、ビジネスでブログを活用するケースは増えており、ホームページにおいてブログのページを載せる企業が目立ちますが、成功しているケースはそこまで多くないのが実情です。そのポイントは、更新頻度。ブログを作ったのはいいものの、ほとんど更新していないケースや更新頻度が数ヶ月に1回、最後に更新したのが数年前など、鮮度を感じない、アクティブさがない状態にしてあると、1つ1つの中身が良くても実態を感じさせません。

ブログを立ち上げる以上は、1週間に1回、できれば毎日更新することで、鮮度を保ち、信頼度にもつながります。もう1つ重要なのは、発信者のスキル。更新されなくなる理由は、発信者が変わって、発信そのものに慣れていない人が担当するようになるためです。下手なことを書いて炎上し、ブログを閉鎖せざるを得なくなるケースや意固地になって暴走を続け、企業イメージを損なうことも多々あります。

誰がやっても同じレベルになるために、リサーチを行ってターゲット層を確認する、商品やサービスに関する関連ワードを調べる、それにちなんだコンテンツを作るといったことを徹底し、確認をしていけば、発信が苦手な人でもそれなりのものにはなります。また、コンテンツを外注することも1つのやり方であり、日々の業務で忙しい人もこれなら活用できることでしょう。

まとめ

今回はブログマーケティングの種類や活用方法について解説しました。手っ取り早く軌道に乗せるには、これなら自分でもやれそうというマーケティング手法を真似ることです。自分の引き出しにないものを無理に始めて、無理に保とうとしてもどこかで限界が生じ、結果的にブログの放置につながってしまいます。いいコンテンツを提供したい、自分たちを知ってほしい、根底にその気持ちがなければ、ブログは長続きしません。小さなことからコツコツと行い、コンテンツの質で妥協しない。それこそがブログマーケティングで成功につながる、最もシンプルな方法と言えます。あとはゴールをどこに設定するか、事前にそこまで考えて実行に移せるかどうかが明暗を左右します。