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上手に利用しよう!インフルエンサーマーケティングの種類と活用方法

 21世紀に入り、SNSのアカウントを持つことは当たり前、別々のSNSでアカウントを持ち、楽しんでいる人も多いことでしょう。そんな中、インフルエンサーと呼ばれる人たちが登場し、その人たちを中心とするマーケティング手法、インフルエンサーマーケティングが流行りを見せています。そもそもインフルエンサーとは?どんなことをするの?疑問や活用方法などをまとめました。

インフルエンサーって何?

 インフルエンサーは、影響力を持っていて知名度のある人物のことを表します。モデルやタレント、女優や芸人など、多くのフォロワーを抱える人物の一挙手一投足が注目を集め、1つのムーブメントが巻き起こることも珍しくありません。最近ではマイクロインフルエンサーと呼ばれる人たちも出てきています。フォロワー数こそ既存のモデルなどには敵わないものの、特定のジャンルで絶大な支持を集め、その界隈で強力な発言力を持つ人物がマイクロインフルエンサーです。これまでテレビやラジオといった既存メディアに出てないと出せなかった影響力が、ネットで活動するだけで場合によっては既存のタレントが持つそれを上回る時代を迎えています。

インフルエンサーマーケティングの種類

1.影響力のある人物に商品を利用してもらう

 影響力のある人物に、自社の商品を利用してもらい、宣伝に繋げるやり方がインフルエンサーマーケティングにおける基本的なやり方です。例えば、20代女性をターゲットにした商品を開発した場合、20代女性に影響を与えやすいインフルエンサーに商品を利用してもらうことで、自然な形で商品が浸透していきます。近年、ネット上の広告に嫌悪感を持つ人が増え、広告をブロックするアプリが人気を集めるなど、広告や宣伝に敏感な人が目立ちます。そこでインフルエンサーに、宣伝したい商品を利用してもらい、率直な感想を示してもらうことで、「この人が言うから間違いない」とフォロワーが感じ取り、インフルエンサーへの好印象をそのまま商品に繋げることが出来ます。ちなみに、インフルエンサーが商品をPRする場合、それがPR活動であることを示すルールとなっており、宣伝であることを隠すことはルール違反。それでもプラスの効果になりやすいのは、インフルエンサーへの絶大な信頼によるものです。

2.特定のコミュニティに絞ったプロモーション

 そのコミュニティでは知名度がほぼ100%、だけど、世間一般の知名度は10%もないという有名人は、意外と存在します。この人たちが俗に言うマイクロインフルエンサーという人たちですが、その人に、PRを行いたい商品を紹介してもらうことで、一気に売り上げを増やすことが可能です。しかし、なんでもかんでも利用できるわけではなく、その人のイメージにマッチした商品、サービスでないと意味がありません。急にイメージにないものをPRしても、唐突感を生み、あからさまな広告の印象を与えて、共倒れに終わることが考えられます。その人が属するコミュニティと親和性の高いもので宣伝してもらうことで、絶大な効果を生み出すというわけです。

3.それぞれのSNSの強みを生かしたマーケティング

 SNSには、Twitter、インスタグラム、Facebookなど様々あり、それぞれに強みがあります。一番熱心にインフルエンサーマーケティングが行われているのがインスタグラムで、写真の美しさなどで勝負しつつ、ハッシュタグを活用することでPRの拡散が容易に進むのがポイントです。Twitterの場合、URLを簡単に載せられ、画像や動画も載せられることから、動画で面白さをアピールし、リンク先へ直接行けるような形に出来ます。料理であれば、実際の商品、料理の過程、レシピなどを1つの投稿でOK。拡散力が絶大なため、少ない予算で爆発的な効果をもたらすこともあります。Facebookは、あまりインフルエンサーが生まれにくい媒体であり、広告に敏感な人が多いのが特徴です。その一方、実名登録などをする人が非常に多いため、居住エリアなどに応じた広告宣伝が可能であり、例えばそのエリアに住む人なら誰もが知る人物を起用してPRを行うことも1つの手です。

インフルエンサーマーケティングのここに注意!

 一方、インフルエンサーマーケティングはいいことばかりではありません。宣伝をしてほしいと普通にインフルエンサーに依頼しても、投稿内容をどうするのか、いつ投稿するのか、どのように商品を撮影するのかなど、意外と検討すべきことが多く、発注側の意に反する投稿をされてしまうこともあります。また、依頼したインフルエンサーが何らかの形で炎上することもよくあり、結果的に商品やサービスのイメージを損ねるケースも見られます。一番最悪なのは、自社の商品を宣伝した投稿で炎上が起きてしまうこと。そのためにも投稿内容のすり合わせは必要です。もう1つ注意したいのは、本当に効果があったのかどうか。どれだけの人に見てもらえたか、いいねやコメントの数などから、おおよその影響力を判断できますが、分析の内容から次に起こすべきアクションへ繋げられるかが大きな焦点となります。単に任せただけというものでは、効果を最大限に引き出せたと言い切れず、次の機会で得られたであろう反応を、無駄にしてしまうだけです。ターゲット層に届いたかどうか、それを見極めるためにもエンゲージメント率などの指標はとても重要です。

まとめ

 今回はインフルエンサーマーケティングの種類や活用方法についてまとめました。ポイントは、「アプローチしたい購買層にマッチしたインフルエンサーを選ぶこと」です。そうすることでダイレクトに魅力が伝わり、イメージアップに成功し、実際の購買意欲につながります。インフルエンサーは、フォロワーが多ければ何でもいいというわけではありません。フォロワーに影響力を与え、行動させられるかどうか、ここが大事です。インフルエンサーのキャラクター、影響力、支持層、これらが自社のサービス、商品とマッチしているか、そこを考えながら、インフルエンサーを積極的に利用してみましょう。