「年収の高い人は読書量が多い。」
「少なくとも年間100冊は読んだ方が良い。」
一般的に本を読むことが仕事における自己成長を手助けしてくれると言われています。
私自身、その通りだと思い、週に1冊は本を読むようにしています。
しかし、「読む」という行為はあくまでもきっかけであって目的ではありません。
100読んだ本の内容をどの程度覚えていますか?
実際、ほとんど忘れているのではないでしょうか?
今回は、読書を本当に意味のあるものにするアウトプット(行動)のコツお伝えします。
読書をするときに、なぜその本を読むのかを明確にしていますか?
人気だから、誰かに勧められたから、本屋で目に入ったから、何となく、など色々な理由があると思います。
ビジネスという観点でみると、上記に挙げた理由で本をとる人は読書の効率を落としている可能性があります。
少なくとも1冊読むのに数時間はかかります。
読書に多くの時間を割ける人方は別ですが、そうでない人にとって、目的のない読書は時間の無駄と言っても過言ではありません。
ビジネスにおける読書の効率化は、本を選ぶところから始まっています。
※あくまでも「ビジネス」という観点から見た読書の話です。単純に娯楽として読書が好きな方は当てはまらないかもしれません。
どうやって本を選ぶのか。
まずは、自分に必要なものを理解しましょう。漠然と選ぶのではなく、今自分に必要なものは何かを考えましょう。
私の場合は、本を読むときに2つの目的を意識しています。
①教養や知識(資格を含む)を得るため
②技術を得るため
私自身の具体例は、アウトプット(行動)の事例とまとめて最後に紹介します。
本を選んで読み終わってもそこで満足してはいけません。読み方によってはほとんど自分の身になっていないかもしれません。
適切なアウトプットに繋げる必要があります。
先ほど述べた2つの目的によってアウトプットや行動は変わります。
これはよく言われていることですが、「他人に話す」ということが1番の近道ではないでしょうか。
以前、テレビで島田紳助さんが、「聞いた話は3人に話せ、そうすればもう自分のもんや。」と言っていた気がします。
記憶が定かではないですが…言ってなかったらすみません。
とはいえ、誰に伝えることで知識を定着させる事はとても重要です。
私は、第三者に話す事に加えて、「自分の勉強した知識をもとに専門家の方の話を聞く」ということを意識しています。
これは「やってみる」事が1番の近道です。
WEBマーケティングの本を読んだら、自分のブログを立ち上げてみる。
チラシの本を読んだら現状のチラシを改善してみる。
基本的な事ですが、忙しい日々を送っていると「わかっているんだけどやってない」という状況に陥りやすいです。
個人的には、読書量も大事ですが、それと同等以上に1冊を深めていく方も大事だと思っています。
そもそも本というものはある分野の専門家が時間をかけて出版しています。(ここではゴーストライターが云々ということは触れません)
その本を一読しただけで自分のものにできる方は少数ではないでしょうか。目的を持って読む本を決め一冊ずつ自分の糧にしていく方が効率が良いでしょう。
とある知人にこの話をした時に、
「同じ分野の本を読んで共通項を広い重要な部分を拾った方が良いのではないか?」
という意見をもらいました。
確かに分量を読む事でその分野の本質や重要項を学べると思います。
重要なのは何のために読んでいるかです。
たくさんの本を読む必要があり、それを目的としているなら1冊を読むよりも分量を重ねた方が良いでしょう。
ビジネスマンの読書効率化において意識すべきは目的を持つ事です。
大事なのでもう一度言います
意識すべきは目的を持つ事です。
基本的な説明は以上にして、以下より私自身の経験を元に簡単な具体例を紹介します。
現在、生前整理と事業を主として行なっている。主な業務内容は、一般的に高齢者と呼ばれている65才以上の方の自宅の片付けや、引越しのお手伝いをしている。
個人の自宅の家の片付けをしていると、「実は会社経営をしている」という、社長さんに出会った。自宅の整理だけではなく会社を整理したいというニーズ、事業承継に関する悩みを知り、事業承継やM&Aに興味を持った。
日に日にその興味は強まっていき、自分も何か手伝いができないかと考えるようになった。
自分には知識が乏しいのでインターネットで「M&A アドバイス」などと調べるようになった。
その中で「企業の価値を評価する」という項目に惹かれた。
インターネットでは調べられる情報が限られているので本屋に行き、何冊が吟味した後、自分が欲している情報が1番載っていそうな本を選んだ。
選んだ本がこれ
会社売却とバイアウトの実務の全て
知り合いを通じて、M&Aの専門家や、その領域で事業を行なっている方に話を聴きに行き、自分の知識と実際の業界の現状をすり合わせ、知識を深めた。
【対談】日本最大級M&A検索エンジン「MANDA」が127万社の中小企業を救う
仕事で使う名刺を作って配っているが中々反響がない。再会しても「こいつ誰だっけ?」という表情をされてばかり。
名刺内容が悪いのか、名刺自体が悪いのか。効果的な名刺は何なのかと考えるようになった。
※もちろん会話内容だったり、見た目だったり、他にも原因はあると思いますが、今回はわかりやすく名刺を例に挙げています。
過去に名刺交換をした人の中で印象に残っている人、現在も関係が続いている方の名刺を見ると自分の写真、自分のイラスト、自己紹介が乗っていることに気づいた。
名刺作成についての本で、「反響を上げる」、「自己紹介を載せる」という項目のある本を選んだ。
選んだ本がこれ
売り込まなくても必ず仕事が取れる! 実践「ブランド名刺」のつくり方・使い方55のルール
読んだ本を元に自分で名刺を作り直してみた。
そして、元々の名刺と新しく作った名刺を場面によって分けて配り、反響を確かめた。
作り直す前の名刺に比べ、作り直した名刺を交換した場合の方が、再開した時に名前や業務内容を覚えてもらっている数が増えた。
また、自己紹介サイトのQRコードを貼っておいたので「サイト見たよー」などの声をかけてもらえるようになった。
こうして、名刺の違いは反響に繋がるという経験と、当初よりも印象に残る名刺作成の技術を得た。
いかがだったでしょうか。今回はビジネスマンの読書効果を大幅にあげるアウトプット方法について書きました。
あくまでも個人の事例なので、全く別の方法もあるかもしれませんし、違う考えの方もいるかもしれません。
また、読んだ本全てのアウトプットが満足にできる訳ではありません。
しかし、私自身この方法を試してから効率よく自分に必要な知識や技術を増やせるようになったと感じています。
目的を持った読書をし、アウトプット(行動)につなげる事で仕事における読書の有効性が高まるでしょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。