助けるビジネス、未来にプラス

僕は居酒屋バイトをクビになったから、起業して会社を作ることが出来た。

以前、「法人を作って1日目、よちよち歩きの社長が感じている、起業のリアル。」
という記事を書いたのですが、大きな反響をいただき起業や経営に関心を持ってる人が多いことを感じさせられました。

私は、学生時代に居酒屋のアルバイトを約1年間経験したのですが、客観的に見るとまぁ使えない人材だったと思います。

最終的に店長からクビを告げられるのですが、今となってみれば店長に感謝しかありません。何故ならば、自分の人生において力を注がなくていいことが一つ明確になったからです。

今回は、クビになった経験がどのように今の起業に繋がったかを語らせていただきたいと思います。

いわゆる“ポンコツバイト店員”だった

失敗を重ねて心がボキボキに折れる毎日

当時大学生3年生だった私は、地元にある居酒屋の求人を見て、時給の高さに惹かれすぐさま応募。まかないが食べれることも魅力でした。

接客はそこまで嫌いではなかったし、店長にも気に入ってもらえたことで働くのが楽しみになっていきました。しかし、そう思えていた頃がどれだけ幸せだったかと思うくらい、仕事が辛くなっていきます。

メニューを覚えられない、お箸やお皿を置く位置や向きをいつも間違える。お皿はひっくり返すし、お酒を濃く作りすぎて常連さんが激怒して帰ってしまったこともありました。

挙句の果てに週末の20時というゴールデンタイムに店内のブレーカーを落として大パニックを起こしたり、コンロのガスを開けっ放しにして危うく大惨事を起こしそうになったり…こうして文章にするだけで目を覆いたくなってしまいます。

頑張れば頑張ろうとするほど気持ちだけが空回りしてミスを重ねて、仕事をするたびに心が折れる毎日。なんでこんなに自分は仕事が出来ないんだろうと落ち込んでばかりいました。

「お前はこの仕事に向いてない」

お店に給料を受け取りに行ったある日、店長からちょっといいか、と呼び出されました。店長は恐らく40代、色黒でパンチパーマ、がっしりしていて声はすこぶる低い。

見た目だけで言えば反社会的勢力の人と言われても誰も疑わないでしょう。店長は私に向かって言いました。

「お前の今後の人生のために、本当に思ってることを言うぞ。お前にこの仕事は向いていない。違う仕事を探した方がいい。因みにお前以降、男を雇うのはやめることにするわ。」

あまりにも恥ずかしい気持ちと悲しさでボロボロ泣きました。これが冗談のトーンだったらまだしも、私のことを思って言葉を選んで真剣に伝えてくれているのが分かったからです。

私は、少し間を置いてからもう一度だけチャレンジさせていただけないでしょうか。と泣いて懇願し、1か月間リベンジする機会をいただきましたが、結果は変わらず。とうとうクビになり、お店を辞めることになりました。

居酒屋バイトから得た教訓

人生において選択肢が多いことが幸せとは限らない

私には苦手なことや不得手なことは多々ありますが、ここまで自分が人の役に立てなかったのは人生で初めてでした。みなさんはいかがですか?

お陰で私は、自分のキャリアにおいて接客業という選択肢を外すことが出来ました。

それだけではなく、ストレスを感じるタイミングや失敗の傾向、追い込まれた時の自分の行動パターンなど、ある程度自分の良くないクセを理解することが出来たのです。

細かいミスが非常に多く、忘れ物も多く飽きっぽい。そんな自分を見ていると、あぁ会社で働くの向いていないんだなと感じるようになっていきました。

もしかすると、努力すればある程度克服することは出来たかもしれません。ですが、圧倒的な活躍も出来なかったでしょう。

それに、自分の不得手なことに時間を割いてそつなくこなせる大人よりも、何かキラリと光るものがあって、それ以外はダメダメくらいが人間臭くていい。

そんな考え方が強まっていったことで自然と自分のキャリアを独立・起業にシフトすることが出来たのです。

つまり、キャリアの選択肢が減るということは、それだけ悩む必要が無くなるので時間の節約にもなりますし、エネルギーの浪費も抑えられます。そういう意味では、あの時店長が私に真剣に対峙してくれたことはとても有難いことでした。

やっぱり自分は会社勤めできないなと思った瞬間

会社勤めをしていた頃、一つの仕事の品質を巡って上司と口論になったことがありました。

私がクライアント向けの資料を作って上司にチェックを依頼したときの話ですが、どうやら書類の誤字や内容に抜けがあった模様。

上司は「何でこんなにミスがある状態でチェックを依頼するのか、お互いの時間を無駄にしているじゃないか」という主張です。確かにその通りのような気もします。

私の主張は、“大枠のチェックを依頼しているのだから、細かな体裁はあとで直せばいいし、100%の完成度を目指して仕事を一人で抱えるより70%の完成度で早くチェックしてもらう方が軌道修正できるし結果的に早い“という考え方だったので真っ向からぶつかっていました。

その時、上司から言われたのは「あなたは、ミスが起こってもいいと思って仕事をしているのか」という質問でした。

私は、”人間なんだから100%ミスしないなんてことはあり得ないし、そんなロボットのような仕事をするつまらない人間になりたくないです“と言ったのを覚えています。

これは私が”仕事の質“の話から”人としての生き方“に論点をずらしてしまっているのですが、人の元で働くって大変なんだなと思いを強くした体験でもありました。

自分の意見や考え方よりも、当然会社の利益や意向が尊重されて当然だし、そこに従えないやつは働かない方がいい。

サラリーマンとして働くということは、そういうことなんだと思った瞬間にやっぱり会社勤めは出来ないなと確信してしまったのです。

ここで私は7年の社会人生活を経て、会社勤めというキャリアを選択肢から外すことが出来ました。

だからこそ、残された独立・起業・経営という道で生き残っていくほか無いのです。

”多すぎる選択肢はいたずらに自分を悩ます“という教訓は今後においても大事な考えだと思いますし、私は会社を作ったことで強制的に退路を絶ったわけです。

こういう決断も時には重要だなぁとしみじみ感じています。

この記事を書いた人

seina
独立と同時期に離婚を経験し、フリーランスとして半年ほど過ごした後、法人化。著書に「分かりやすい提案書の3RULE5DESIGN」「今さら聞けないテレアポのキソキホン」など。地元・横浜での立ち飲みがマイブーム。

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まとめ

ホンダの創業者、本田宗一郎氏は「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎない。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である」という言葉を残しています。

私も沢山の失敗を経験したからこそ、自分という人間を理解することが出来たと思っているし、今後に活かすことが出来ると思っています。

人に話すのも恥ずかしいくらいの失敗経験も、今後の成功の糧だと思って振り返ってみるのも良いかもしれないですね。最後までお読みいただきありがとうございました。

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