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「キレる」勇気。セクハラと仕事と私たち。

少し前だが、ハリウッドの映画プロデューサーによる女優たちへの長年のセクハラ(セクシャルハラスメント)が問題となった。

自分の立場を利用しておいしい思いをするというエゴイスティックな行為に、ハリウッド全体が怒り心頭の様子であった。

そしてそれを見て見ぬ振りをしていたギャラリーに対しての批判的な意見も見受けられた。

実力主義のアメリカで、このような出来事が事実としてあるのは非常に残念だ。しかし社会に出るとそのようなセクハラと仕事との場面に遭遇することが多少なりともある。私も過去何度も体験してきた。

セクハラの経験

例えば、ミュージカルの案件を信頼していた音楽監督に渡したところ、ある段階までは順調に進んでいたかのように見えたのだが、もっと話をつめたいから一緒に温泉に行きがてら話をしないか。

と言われたり、

レコーディングの仕事を受けたことがある芸能プロダクションの社長に、大事な話があるから来るように言われた場所がホテルの一室だったり、最近では演奏しているお店の社長によるセクハラをあからさまに拒否していたら仕事を減らされたり、、、。

こちらは仕事が欲しいので、その気持ちを利用してさあどうするか?と脅迫してくるのだ。こういう理由でチャンスを逃すことは何度もあったのだが、その度に自分に実力があったらこういう被害には合わないのかもしれない。

と自分の力不足と要領の悪さを責めていた。そういう時に潔く権力おじさんの望むものを提供できるくらいの図太さがないと、芸能界では生きていけないよと未だに言う人もいる。

しかし、本当にその部分での図太さは必要なのだろうか。自ら望んでその選択肢を選んだのなら構わないが、不本意なまま流されてしまい自分を傷つける必要はないと思う。

ここ最近のセクハラ被害と社会の動きを見てみよう。

「#Me too運動、セクハラによる解雇」

Twitterなどで#Me tooのハッシュタグを見たことはないだろうか。

これは2017年に例の映画プロデューサーによるセクハラを告発するところから始まる。被害にあっていた女優ら数名によるセクハラ被害についてのインタビュー記事を掲載し、ニューヨーク・タイムズや、ザ・ニューヨーカーなどの媒体を通じてセクハラの実態を世に知らしめた。

同年フランスのジャーナリストが告発者の失業を鑑み、訴訟を起こす代わりにSNSでハッシュタグをつけて#BalanceTonPorc(豚を告発せよ)運動を提唱した。

その後イタリアでも同様のSNS運動が行われ、アメリカ人女優がセクハラ被害を受けたことがある女性たちへ#Metooと声を上げるように呼びかけた。

この#Metoo運動のスローガンは

「セクハラや性的虐待を見て見ぬ振りをするのは終わり」

この運動はその後世界各地で広がり、社会現象になった。一人一人の女性の影響力は小さいかもしれないが、私たちには連帯感という武器がある。このような運動から世の中は、少しずつセクハラに対する意識が変わってきたのだと思う。

2018年、アメリカのグーグルでは従業員48名をセクハラで解雇。日本国内でも元財務事務次官による発言が女性に不快な思いをさせたとしてニュースで叩かれていたことは見逃せない。

セクハラ被害にあっていたことを話すのは勇気がいることかもしれないし、リスクも少なからずあると思う。でもそこで泣き寝入りをして何事もなかったかのように偽るのはもうお終いにしたい。

違うところでエネルギーを使いたいんだ私たち女性は。安心して仕事をしたいんだ。とは言ってもきっとすぐには社会からセクハラや女性差別はなくならない。できる限り安全に生活ができるよう、私たちは何をするべきか?

「キレよう、暴れよう」

実際セクハラをしてくる人に面と向かってNOというのは怖いかもしれません。

恨みをかってしまったら仕事を失いかねないことも頭をよぎるでしょう。

そこでバイブルにしていただきたい本があります。「アラサーちゃん(峰なゆか著)」です。女子の本音満載、ここまで言っていいんだ、、と目から鱗が落ちるでしょう。

ほぼ女子目線で語られたセリフは使えるところは丸暗記し、いざという時に勢いよくセクハラおじさんに言ってみましょう。

日頃のイメトレはとても大切です。次に「キレる!(中野信子著)」です。自分を守るためには上手にキレることが必要と著者中野さんは述べます。

キレなければ奪取される、まさにセクハラの場面と同じです。

ポイントはキレ方。はっきりとNOを相手に示す必要がある時には躊躇せずにキレること。そうやって自分の身を守りましょう。

理路整然と書かれているので、自己肯定感も高まりますしオススメです。

最後に

セクハラは当然犯罪行為に値することだと思うので無くなるべきだと考えています。

ただし、いきすぎたフェミニズムもまた女性自身を苦しめてしまうことになりかねないので、できれば男女お互いの性差を認め合いながら次の世代のためにより良い社会を構築していけたらいいなと思います。

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AsukA
本業はピアニスト(遠い目)。 歌って踊って創って飲む。

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